SHIORI
(更新)
気がつけば、もう12月。今年もあと少しで終わりですね!
クリスマス、大晦日にお正月、年末年始にはいろいろな行事があり、人に会う機会も増えます。また、仕事などで年の終わりの挨拶をすることもあるでしょう。
日本でも年末特有の挨拶があるように、英語でも決まった挨拶の仕方があります。
今回は、「良いお年を」や「良い年になりますように」、「良いお年をお迎えください」といった、年末の挨拶を英語でどう表現するのかをご紹介します。
「良いお年を」の英語表現といえば Happy New Year! を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。でも、この英語表現を使うタイミングまでは意外と知られていません。
アメリカでは Happy New Year には、クリスマス前後から年末の「良いお年を」と、年が明けてからの「明けましておめでとう」という2つの意味・ニュアンスがあります。
つまり、年末から年始を通して使うことができるということ。
また後述しますが、アメリカではクリスマスにポストカードを送りあう文化があり、クリスマスと合わせて年末の挨拶をすることがよくあります。例えば Merry Christmas and a happy New Year は年末の定番挨拶の1つです。
Happy New year 以外にもまだまだ「良いお年を」を表す英語表現はたくさんあり、伝える相手やタイミング、形式、文化などによって使い分けることができます。
次章からは、ひとつひとつの英語表現の意味や使うタイミングなどを詳しく説明していきたいと思います。
「良いクリスマスと新年を!」
おそらくみなさんも一度は聞いたことがあるであろうこの言い回しは、「良いクリスマスと新年を!」という意味になり、クリスマス前〜年末にかけて使われる挨拶表現になります。
家族でクリスマスを盛大に祝うアメリカではクリスマスにポストカードを送り合う習慣があり、そのポストカードに書かれる定番英語フレーズの1つがこの Merry Christmas and (have) a happy New Year になります。
ポストカード以外でも、誰かとクリスマス前に会って、次に会うのはもう年が明けてからという場合に使われることが多いです。
クリスマスの定番の曲の一つである『We Wish You a Merry Christmas』の歌詞に登場することもあり、海外の人にとっては昔からなじみのある英語表現になります。
We wish you a merry Christmas
We wish you a merry Christmas
We wish you a merry Christmas and a happy new year
しかし最近は、宗教の関係でこの英語表現が使われることが減ってきています。
というのも、クリスマスはキリスト教の行事であり、クリスマスのみを祝うと他の宗教の人達に対して挨拶として成り立たないためです。
特にアメリカは移民が多いため、最近は次のような英語表現が使われることが多くなっています。
「良い休暇を!」
今回、みなさんにぜひ覚えていただきたいのは、こちらの宗教、国柄、人種等を問わず使うことができる便利な年末挨拶の英語フレーズ。
クリスマス前から大晦日にかけて、長期間にわたり使用可能です。年末にお店などに出かけると、Have a great/nice day! の代わりに、Have a happy holiday! や Happy holidays! と言っているのをよく耳にします。
「あけましておめでとう!/良いお年を!」
日本では元旦に「あけましておめでとう」という意味で使われ、年賀状にもよく書かれる英語フレーズですが、アメリカでは年末の挨拶として「良いお年を」の意味でも使われます。
クリスマス頃から大晦日前までは「良いお年を」という意味で、年始からは「あけましておめでとう」という意味で使われます。
「良い新年を迎えてください」
この英語表現もクリスマス明けから大晦日にかけて使うことができます。
直訳すると「良い新年を迎えてください」となり、年が明けてからは have を省略した Happy New Year 「あけましておめでとう」が使われるようになります。
「今年の残りをよくお過ごしください」
日本語の「良いお年を」にとても近い英語表現で、直訳すると、「今年の残りをよくお過ごしください」となります。
その年最後に会うであろう人に対しては、年末に限らずいつでも言うことができます。年が明けてからは使いません。
「今年の残りを楽しんでね!/満喫してね!」
上の英語表現と似ており、直訳すると「今年の残りを楽しんでね!/満喫してね!」というふうになります。
ネイティブがよく使う英語表現でもあり、年末以外でも次の例文のように単語を変えることによって日常的に使うことができます。
「今日の残りを満喫してね」
「残りの滞在を満喫してね」
「残りの旅行を満喫してね」
「また来年ね!」
人と会ったあとの別れ際にいう挨拶には See you later/See you again/See you next week などがありますが、それと同じ英語表現で気軽な年末の挨拶をすることができます。
「休暇中も体に気をつけてね!」
Take care も See you later と同じように別れ際の挨拶として使われます。そこに over the holidays「休暇中」をつけることによって、年末に使える挨拶になります。
「来年また会うのを楽しみにしているよ!」
Catch up は「追いつく」という意味ですが、「近況を報告し合う」という意味もあります。
なかなか会えていなかった友達などにやっと会えたときは、お互いどう過ごしていたのかを聞き合ったりしますよね。この英語フレーズを使うことで「新年に近況報告し合うのを楽しみにしている」、つまり「年が明けたらまた会おうね」ということを表現することができます。
「来年会うのを楽しみにしている」
Looking forward to seeing you には「近況を報告し合う」というニュアンスはないものの、同じように「来年会うのを楽しみしている」ということを表すので、こちらを使ってもいいでしょう。
日本語と同じように、英語にも丁寧な英語フレーズは存在します。少し硬い言い回しになりますが、以下の英語フレーズは会話の中でも違和感なく使うことができます。
「新年のご多幸を申し上げます」
「とても良いホリデーシーズンと平和で豊かな新年をお祈りしています」
「あたたとあなたの家族のご多幸をお祈りすると同時に、新年がみなさまにたくさんの喜びと幸せをもたらすことを願っています」
年末の挨拶を含んだメッセージを文章で送るときには、その年の感謝の気持ちと、新年への幸運の祈りがつづられることが多いです。
ポストカードや手紙、メールなどによく書かれている年末挨拶のメッセージには例えば下記のようなものがあります。
どれも比較的丁寧な英語表現なので、ビジネス関係のメールや手紙でも役立ちますよ!
「新年のご多幸を申し上げます」
Best wishes で、「幸運をお祈りします」というような意味になります。年末の挨拶だけでなくクリスマスや新年の挨拶、誕生日、お祝いごとなど、幅広い用途で使われます。
「幸運をお祈りします」
ポストカードやテキストメッセージなどでは、主語を省くことも少なくありません。
「このホリデーシーズンに、私たちからみなさまへご多幸を申し上げます」
「将来の素晴らしい成功を祈っております」
「このホリデーシーズンが幸せいい思い出で満たされますように」
「華々しい新年を迎えますように」
May から始まる文章は堅苦しく聞こえてしまうので、日常会話での使用には適しません。
どうでしたか?
「良いお年を」を表す英語は、日本語よりはるかにたくさんありましたね!
今年ももう終盤を迎えています。今回習った表現を使って、いろいろな人に英語で挨拶をしてみましょう!